
坂口恭平(さかぐち・きょうへい、1978年~)のおすすめの本をご紹介します。
建築家や作家、画家、音楽家など、多彩な顔を持つ表現者の坂口恭平。
いのちの電話の活動などでも知られ、その独自の視点と実践は、生きづらさを感じる多くの人の心を軽くしてくれます。
多作であるため、初心者の方はどの作品から読めばいいか迷ってしまうかもしれません。
この記事では、内容が分かりやすく、日々の暮らしにすぐに取り入れられる本から順番に整理しました。
生活の不安を和らげ、心をおだやかに保つためのヒントが詰まった必読書の数々。
ぜひ、今の自分にぴったりな一冊を見つけてみてください。
1.『生きのびるための事務』坂口恭平
おすすめのポイント
坂口恭平のおすすめの本を探しているなら、まず最初に読みたい一冊です。
毎日の生活を上手に続けるための工夫が、親しみやすい漫画形式で描かれています。
やる気や情熱といった見えないものではなく、スケジュールやお金の管理といった日々の作業に目を向ける実践的な内容。
やりたいことを現実の生活に落とし込む方法が、とても分かりやすく解説されています。
心や体が疲れている時でも、活字に比べて負担なく読める魅力的な作品です。
次のような人におすすめ
- 坂口恭平の本を初めて読む初心者
- やりたいことはあるけれど、どう形にすればいいか悩んでいる人
- やる気やモチベーションに頼らずに物事を続けたい人

2.『苦しい時は電話して』坂口恭平
おすすめのポイント
著者が10年間にわたって続けてきた電話相談の経験から生まれた、命を守るための優しいマニュアルです。
気分が落ち込んでしまうのは、自分のせいではなく脳の疲れだと教えてくれます。
深く考え込むのをやめて、ゆっくり息を吐いたり、散歩や料理をしたりと、体を動かすことの大切さを提案。
自分を責めてしまいがちな人に、そっと寄り添い、具体的な休養の仕方を提示してくれるおすすめの本です。
悩みの渦中にある人にとって、強力なお守りになってくれます。
次のような人におすすめ
- 理由もなく不安になったり、気分がひどく落ち込んだりしてしまう人
- 自分を責める癖をやめて、もっと楽に生きたい人
- 頭で考えすぎずに心と体を休める具体的な方法を知りたい人
3.『TOKYO 0円ハウス 0円生活』坂口恭平
おすすめのポイント
川沿いで暮らす路上生活者の姿から、住まいとは何かを問い直すルポルタージュ。
多額のローンを組んで家を買うことだけが、住む場所を確保する方法ではないと気づかせてくれます。
身の回りにあるものを工夫して、自分だけの空間を作り上げる生活の知恵。
お金や常識にとらわれない新しい暮らしの形を提示してくれる、発見に満ちた一冊です。
坂口恭平の世界観を深く知るための必読書でもあります。
次のような人におすすめ
- 家賃や住宅ローンなど、住まいの負担に不安を感じている人
- お金に縛られない自由な暮らし方に興味がある人
- 当たり前だと思っている社会の常識を少し疑ってみたい人

4.『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』坂口恭平
おすすめのポイント
都会という場所を、物が溢れる大きな狩猟のフィールドとして捉え直すユニークな作品です。
お金が全くない状態で東京に放り出されても、工夫次第で生きていけることをシミュレーションしてくれます。
廃棄されるものをうまく活用して、食べ物や寝床を確保するサバイバルの知恵。
お金がなくなれば生きていけないという恐怖を取り除き、働くことのプレッシャーを軽くしてくれます。
生きるための安心感を与えてくれる、坂口恭平のおすすめ本です。
次のような人におすすめ
- 会社で働くことや、今の仕事に対して行き詰まりを感じている人
- お金がなくなることへの漠然とした恐怖や不安を抱えている人
- 都会の中で自給自足のような暮らしをするヒントを探している人
5.『独立国家のつくりかた』坂口恭平
おすすめのポイント
社会のルールにとらわれず、自分自身の考え方で新しい世界を作るためのヒントが詰まっています。
本当の国を作るわけではなく、頭の中にある常識を切り替えることで、自分だけの安心できる場所を作るという提案。
大きな社会を変えようと無理をするのではなく、個人の視点を少しずらすだけで、見える景色が大きく変わります。
坂口恭平の考え方の土台がよく分かる、初心者にもおすすめの重要な一冊です。
自分だけの価値観を大切にして生きていく勇気をもらえます。
次のような人におすすめ
- 世の中のルールや常識に合わせて生きることに息苦しさを感じている人
- 自分らしく安心できる居場所や考え方を手に入れたい人
- 坂口恭平の独自の思考法やアイデアの根本を知りたい人

6.『継続するコツ』坂口恭平
おすすめのポイント
何かを作り続けたい人に向けた、温かいメッセージが込められたエッセイです。
才能という言葉で諦める必要はなく、ただ続けること自体が素晴らしいのだと優しく背中を押してくれます。
他人の評価やお金のためではなく、自分が純粋に楽しいから手を動かすという原点。
結果を出さなければいけないというプレッシャーから解放され、心から好きなことに向き合う方法を教えてくれます。
表現することや生きることの喜びを思い出させてくれる素敵な本です。
次のような人におすすめ
- 趣味や創作活動を始めたいけれど、すぐ挫折してしまうのではないかと不安な人
- 他人の目や評価を気にしてしまい、純粋に楽しむことができなくなっている人
- 結果を焦らずに、毎日の小さな喜びを積み重ねていきたい人
7.『お金の学校』坂口恭平
おすすめのポイント
誰もが抱えるお金に対する不安や恐怖を和らげてくれる、新しい視点のお金論です。
お金を敵視するのではなく、楽器のように愛してあげるというユニークな発想。
何でもお金で解決しようとするのではなく、自分の手で作ることこそが最高の贅沢であると教えてくれます。
お金に振り回されず、程よい距離感で付き合っていくためのヒントが満載。
日々の暮らしの選び方を豊かにしてくれるおすすめの本です。
次のような人におすすめ
- お金の不安がいつも頭の片隅にあり、心が休まらない人
- 物を買うこと以外の贅沢や豊かさを見つけたい人
- 自分なりの心地よいお金との付き合い方を学びたい人

8.『自分の薬をつくる』坂口恭平
おすすめのポイント
心が沈んでしまった時に、自分自身でおだやかな時間を取り戻すための記録です。
嫌な情報をシャットアウトし、料理や編み物など、ただ手を動かす作業に集中することの心地よさ。
やりたくないことを生活から減らし、日々の小さな習慣を大切にすることが、心の一番の薬になります。
誰かに頼るだけでなく、自分の手で自分をケアする技術を教えてくれる一冊。
毎日の生活を立て直したいと願う人に寄り添ってくれる優しい本です。
次のような人におすすめ
- 情報過多で心が疲れ切ってしまい、静かな時間を取り戻したい人
- 日々のルーティンを通じて、心の波をおだやかに保ちたい人
- 上手い下手に関わらず、自分のために何かを作る喜びを知りたい人
9.『躁鬱大学―気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません―』坂口恭平
おすすめのポイント
激しい気分の波と上手につきあいながら、心地よく生きるための講義録です。
著者の実体験を交えながら、自分自身の生まれ持った気質を否定せずに受け入れる方法を説いています。
苦手なことや嫌なことは無理にやらず、自分が心から喜べることに特化して生きるという選択。
世間の基準に合わせようとして苦しんでいる人に、大きな安らぎを与えてくれます。
気分の波に悩む人にとって、具体的な生存戦略となるおすすめの本です。
次のような人におすすめ
- 気分の浮き沈みが激しく、毎日の生活に困難を感じている人
- まわりの人と同じようにできない自分を、つい責めてしまう人
- 自分の気質をマイナスではなく、プラスに活かして生きたい人

10.『自己否定をやめるための100日間ドリル』坂口恭平
おすすめのポイント
自分を責めてしまう心の声の正体を見つけ出し、それを止めるための実践的なドリルです。
自分を否定しているのは自分ではなく、過去の誰かの言葉かもしれないと優しく気づかせてくれます。
もっと頑張らなければという気持ちすらも、実は自分を苦しめている原因であるという鋭い視点。
心の中にいる小さな自分に寄り添い、少しずつ自分を許していくプロセスを一緒に体験できます。
根本的な心のケアを求める人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
次のような人におすすめ
- 無意識のうちに自分にダメ出しをしてしまう癖を直したい人
- 過去の記憶や他人の言葉に囚われて、自分に自信が持てない人
- 時間をかけてじっくりと、自分の心を癒す作業に取り組みたい人
11.『現実脱出論 増補版』坂口恭平
おすすめのポイント
私たちが信じて疑わない現実に対して、新しい見方を提示してくれる奥深い本です。
みんなが合わせている現実に無理に自分を押し込める必要はないと、力強く語りかけます。
現実から目を背けるのではなく、少しだけ距離を置いて、自分だけの思考の巣を大切に育てることの重要性。
社会の中で息苦しさを感じている人の視界を、大きく広げてくれます。
坂口恭平の深い考え方を味わいたい人におすすめの、読み応えのある一冊です。
次のような人におすすめ
- 世の中の同調圧力や、みんなと同じでなければならない空気に疲れている人
- 自分だけの世界観や考え方を、もっと大切に育てていきたい人
- これまでの生活実践の背景にある、著者の深い哲学に触れたい人

12.『まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平』坂口恭平
おすすめのポイント
ひとつの枠に収まりきらない著者自身を、ありのままに語った自己解説本です。
様々な肩書きを持ち、次々とアイデアを形にしていくエネルギーの源が包み隠さず描かれています。
矛盾を抱えたまとまらない状態こそが、人間の自然な姿なのだと肯定してくれる温かい内容。
これまでのおすすめ本を通して学んだことの、すべての集大成とも言える作品です。
坂口恭平という人間の魅力に、より深く触れることができます。
次のような人におすすめ
- ひとつの職業や役割に自分を当てはめることに違和感がある人
- 多面的な自分自身を、そのまま受け入れて肯定したい人
- これまでの著書を読み終え、さらに著者の全体像を深く知りたい人
まとめ:心と暮らしを軽くする新しい視点
坂口恭平の著作群は、お金の不安や心の痛みに寄り添い、新しい生き方を提案してくれる知恵の宝庫です。
まずは『生きのびるための事務』や『TOKYO 0円ハウス 0円生活』など、生活の不安を取り除く本から順番に読むのが特におすすめの選び方です。
日々の暮らしを少しずつ整えながら、やがて根本的な心のケアや独自の哲学へと無理なく進んでいくことができます。
世間の常識に縛られず、自分だけの心地よい居場所を作るヒントが、きっと見つかるはずです。
気になった本から、ぜひ手に取ってその世界観に触れてみてください。
関連スポット
Museum・坂口恭平美術館
Museum・坂口恭平美術館は、熊本県熊本市にある坂口恭平が作った美術館。
公式X:Museum・坂口恭平美術館
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