『フューチャリスト宣言』梅田望夫/茂木健一郎

梅田望夫の略歴

梅田望夫(うめだ・もちお、1960年~)
IT企業の経営コンサルタント。
東京都の生まれ。慶應義塾幼稚舎から慶應義塾で学び、慶應義塾大学工学部電気工学科を卒業。
東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程を修了。
父親は、劇作家・フランス文学者の梅田晴夫(うめだ・はるお、1920年~1980年)。

茂木健一郎の略歴

茂木健一郎(もぎ・けんいちろう、1962年~)
脳科学者。
東京都中野区の生まれ。生後間もなくから中学まで埼玉県春日部市で過ごす。
東京学芸大学教育学部附属高等学校、東京大学理学部、東京大学法学部を卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。

『フューチャリスト宣言』の目次

はじめに(茂木健一郎)
第1章 黒船がやってきた!
第2章 クオリアとグーグル
第3章 フューチャリスト同盟だ!
第4章 ネットの側に賭ける
梅田望夫特別授業「もうひとつの地球」
茂木健一郎特別授業「脳と仕事力」
おわりに――フューチャリストとは何か(梅田望夫)

概要

2007年5月10日に第一刷が発行。ちくま新書。224ページ。

IT企業の経営コンサルタント・梅田望夫と脳科学者・茂木健一郎の対談集。

さらに、梅田望夫が慶應義塾大学普通部で行なった講演と茂木健一郎が横浜国立大学で実施した講演の内容がそれぞれ収録されている。

梅田望夫と茂木健一郎の対談は、以下の通りで3回に渡った。

2006年7月25日に、ソニーコンピュータサイエンス研究所で。
2006年11月15日に、山の上ホテルで。
2007年1月19日に、株式会社はてなで。

のべ十数時間。その内容をまとめたものが本書である。

感想

梅田望夫の著作は好きで色々と読んでいる。茂木健一郎の著作はあまり読んだ事がない。

良い機会なので、茂木健一郎について知ることができるかもしれない、といった感じで読み進めた。

内容は、梅田望夫という事で、ウェブやインターネット、コンピュータ、アメリカの楽観性、未来志向性など。

そこに様々な世界の歴史や哲学、思想、文学、科学などの話が時々が差し込まれて対談が続いていく。

二つの特別授業も良質。

梅田望夫は慶應義塾大学の普通部、つまり中学生を相手に、茂木健一郎は横浜国立大学ということで、大学生に向けての講演の内容が掲載。

それぞれ、167~186ページ、187~206ページというように、文章としては短い感じではあるが、分かりやすい内容で読みやすく、前向きになれる。

本書は、個人や組織の在り方、コミュニケーション、教育、コンテンツなど幅広い要素が入っている。

梅田望夫や茂木健一郎のファンや、その辺りの周辺知識に興味がある人には、オススメの本である。

書籍紹介

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