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【選書】朝井リョウのおすすめ本・書籍12選:小説、エッセイ、代表作、何者、ゆとり

現代社会の生きづらさや、私たちが心の奥底に隠している本音を、驚くほど鮮明な言葉で描き出す作家、朝井リョウ(あさい・りょう、1989年~)。

平成生まれの直木賞作家として知られる彼は、鋭い観察眼で読者の心を抉る社会派小説から、思わず吹き出してしまうユーモラスなエッセイまで、非常に幅広い作品を手掛けています。

今回は、そんな朝井リョウの作品の中から、初心者の方にも読みやすく、かつ深く心に残るおすすめの本を12冊厳選してご紹介します。

小説で価値観を揺さぶられたい方も、エッセイでとにかく笑いたい方も、今の気分にぴったりの一冊がきっと見つかります。

1.『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ

おすすめのポイント

デビュー作にして、スクールカーストという学校内の見えない階級制度を世に知らしめた青春小説の金字塔です。

タイトルにある「桐島」という人物は最後まで登場せず、彼の退部をきっかけに周囲の高校生たちの日常が少しずつ歪んでいく様子がリアルに描かれています。

朝井リョウのおすすめの本としてまず最初に名前が挙がる、鮮烈なデビュー作です。

次のような人におすすめ

  • 学生時代、教室の空気に息苦しさを感じたことがある人
  • 甘酸っぱいだけではない、リアルな青春小説を読みたい人
  • 映画版を観て興味を持ち、原作との違いを楽しみたい人

2.『チア男子!!』朝井リョウ

おすすめのポイント

男子だけでチアリーディングに挑む大学生たちの熱い青春を描いたスポーツ小説です。

朝井リョウ作品の中では珍しく、ストレートな熱血と友情が描かれており、読後の爽快感は格別です。

実在する早稲田大学の男子チアチームをモデルにしており、何かを始めるのに遅すぎることはないと背中を押してくれる一冊です。

次のような人におすすめ

  • 読後にスカッとする、前向きな物語を探している人
  • スポーツに打ち込むひたむきな姿に感動したい人
  • 少しひねくれた視点の小説よりも、王道の青春ストーリーが好きな人

3.『世界地図の下書き』朝井リョウ

おすすめのポイント

児童養護施設を舞台に、親元を離れて暮らす子供たちの絆と「願いとばし」という作戦を描いた感動作です。

「逃げることは負けじゃない」というメッセージが、現代社会で頑張りすぎている人々の心に優しく響きます。

朝井作品の中で最も泣ける小説との呼び声も高く、優しい気持ちになりたい時におすすめの本です。

次のような人におすすめ

  • 涙を流して心のデトックスをしたい人
  • 子供たちの純粋な視点を通して、家族や幸せについて考えたい人
  • 心温まる優しい物語を求めている人

4.『何者』朝井リョウ

おすすめのポイント

就職活動を通して、現代の若者の自意識やSNSでの人間関係を鋭く切り取った直木賞受賞作です。

登場人物たちが互いを値踏みし、Twitter(現X)の裏アカウントで本音を吐き出す様子は、ホラー小説よりも恐ろしいと言われます。

ラストの衝撃的な展開は、自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれます。

次のような人におすすめ

  • 就職活動中の学生や、SNSでの人間関係に疲れている人
  • 人間の裏側や心理描写を鋭く描いたミステリー要素のある本が好きな人
  • 直木賞を受賞した話題作を読んでおきたい人

5.『もういちど生まれる』朝井リョウ

おすすめのポイント

『何者』と同じく大学生たちを描きながら、こちらは挫折やコンプレックスを受け入れ、再生へと向かう姿を描いた連作短編集です。

自分は特別ではないと知ってしまった若者たちが、それでも前を向いて歩き出す姿に勇気づけられます。

『何者』でダメージを受けた後の回復薬としてもおすすめの一冊です。

次のような人におすすめ

  • 自分の才能や将来に悩みを持っている大学生や若手社会人
  • 短い時間で読める、心に響く短編集を探している人
  • 痛みを伴う成長だけでなく、優しさのある物語を読みたい人

6.『武道館』朝井リョウ

おすすめのポイント

女性アイドルグループが武道館ライブを目指す過程で直面する、恋愛禁止のルールやネット上の炎上、消費されることへの葛藤を描いた作品です。

著者のアイドルへの深い造詣と愛情が込められており、単なるエンタメ小説に留まらず、現代の「推し活」文化や消費社会への問いかけを含んだ深い内容となっています。

次のような人におすすめ

  • アイドルや芸能界の裏側、そこで生きる人々の葛藤に興味がある人
  • 「推し」がいる生活を送っている人
  • 幸せとは何か、選択することの意味を考えたい人

7.『スター』朝井リョウ

おすすめのポイント

伝統的な映画監督を目指す尚吾と、YouTubeで手軽に人気を得ていく紘。

二人の対比を通じて、時間をかけて作られる「作品」と、消費される「動画」の違い、そして現代における「スター」のあり方を問う物語です。

新旧のメディア観がぶつかり合う様子は、クリエイターや何かを発信している人に強く刺さります。

次のような人におすすめ

  • YouTuberやインフルエンサーなど、現代のエンタメ事情に関心がある人
  • ものづくりや表現活動に携わっている人
  • プロフェッショナルとは何かを考えさせられる本が読みたい人

8.『正欲』朝井リョウ

おすすめのポイント

「多様性」という言葉が溢れる現代社会に対し、本当の意味での多様性とは何かを突きつける衝撃作です。

社会からは理解されない特殊な指向を持つ人々が、繋がりを求めて生きる姿を描き、読者の価値観を根底から揺さぶります。

読む前の自分には戻れないと言われるほど、強烈な読書体験ができるおすすめの本です。

次のような人におすすめ

  • 世の中の「正しさ」や「常識」に違和感を持っている人
  • 重厚で読み応えのある社会派小説を探している人
  • 映画化もされた話題のベストセラーを読んでおきたい人

9.『死にがいを求めて生きているの』朝井リョウ

おすすめのポイント

平成という時代を背景に、植物状態の友人を介護する献身的な青年と、彼を取り巻く人々の人間模様を描きます。

一見美しいボランティア精神や自己犠牲の裏に潜む、歪んだ承認欲求や「生きる意味(死にがい)」への渇望を暴き出す展開は圧巻です。

ミステリーのような構成で一気に読ませる力があります。

次のような人におすすめ

  • ボランティア活動や社会貢献に関心がある人
  • 平成という時代が残したものを振り返りたい人
  • 二転三転する展開や、人間の内面を深く掘り下げた小説が好きな人

10.『生殖記』朝井リョウ

おすすめのポイント

人間を「動物」として冷徹かつユーモラスに観察する、異色の視点で描かれた作品です。

同性愛者の主人公に取り憑いた「生殖器」が語り手となる前代未聞の設定で、現代人の効率至上主義や本能と理性のズレを笑い飛ばします。

『正欲』のテーマをさらに進化させ、哲学的なのに笑える不思議な読書体験を提供してくれます。

次のような人におすすめ

  • 普通の設定の小説には飽きてしまった人
  • シリアスなテーマをブラックユーモアで包んだ作品が好きな人
  • 最新の朝井リョウワールドに触れてみたい人

11.『時をかけるゆとり』朝井リョウ

おすすめのポイント

緻密な構成の小説とは打って変わって、著者の情けない日常を赤裸々に綴った爆笑エッセイ集です。

「ゆとり世代」であることを逆手に取った自虐ネタや、独特すぎる家族とのエピソードは、電車の中で読むのが危険なほど笑えます。

小説の雰囲気が怖いと感じる方には、まずこのエッセイから入るのが一番のおすすめです。

次のような人におすすめ

  • とにかく腹を抱えて笑いたい人
  • 難しいことを考えずに読書を楽しみたい人
  • 小説家・朝井リョウとのギャップを楽しみたい人

12.『発注いただきました!』朝井リョウ

おすすめのポイント

企業からの「発注」を受けて執筆された短編小説と、その制作過程を明かすエッセイがセットになったユニークな一冊です。

食品メーカーや化粧品会社など、実在のクライアントからの厳しい制約の中で、いかに面白い物語を生み出すかというプロの職人芸が光ります。

ビジネス視点でも楽しめるおすすめの本です。

次のような人におすすめ

  • 広告業界やマーケティング、ライティングに興味がある人
  • 隙間時間に読めるショートショートが好きな人
  • 創作の裏側や、プロの仕事術を知りたい人

まとめ:まずは気になる一冊から朝井リョウの世界へ

朝井リョウの作品は、読者の心を鋭く刺すようなシリアスな物語から、日々の疲れを吹き飛ばしてくれる笑えるエッセイまで、非常に多面的な魅力を持っています。

上記のおすすめの本の中で探している今の気分に合わせて、まずは一冊手に取ってみてください。

そこには、言葉にできなかった自分の感情や、見たことのない世界の景色が広がっているはずです。