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【選書】夢枕獏のおすすめ本・書籍12選:エッセイや随筆など

『陰陽師』『餓狼伝』といった壮大な物語の作者、夢枕獏(ゆめまくら・ばく、1951年~)。

その創作の源泉や、剥き出しの素顔に触れてみませんか。

夢枕獏のエッセイや随筆は、小説とはまた違う、熱く、人間味あふれる魅力に満ちています。

釣りに格闘技、旅、そして食。

尽きせぬ好奇心で世界を味わい尽くすその姿は、読む私たちに「好き」を貫くことの楽しさと、生きることの素晴らしさを教えてくれるでしょう。

この記事では、数ある作品の中から初心者でも楽しめるおすすめの本を厳選。

あなたの心に響く、とっておきの一冊を見つけるための、夢枕獏エッセイの選び方をご案内します。

さあ、物語の外で語られる、もう一つの夢枕獏の世界への旅の始まりです。

1. 『仰天・俳句噺』 夢枕 獏

おすすめのポイント

著者が癌との闘病中に綴った、魂のエッセイ。

死の淵を覗き込みながらも、長年の趣味である俳句や、縄文、仏教、プロレスへの尽きせぬ探究心をユーモアと共に語ります。

単なる闘病記ではなく、生きることへの渇望と、創作への凄まじい執念が伝わってくる一冊。

この夢枕獏のエッセイは、著者の人生観が凝縮された、初心者にもおすすめしたい必読の本です。

次のような人におすすめ

  • 作家の死生観や、逆境の中での創作の秘密に触れたい方
  • 俳句や日本の古典文化に、新しい切り口で興味を持っている方
  • 人生の困難に直面し、生きるエネルギーを与えてくれる言葉を探している方

2. 『いつか出会った郷土の味』 夢枕 獏

おすすめのポイント

「文章だけで、これほど腹が減る本はない」。

読者の多くがそう評する、究極の食エッセイ。

北から南まで、日本各地で出会った絶品の郷土料理を、ときにエロティックですらある官能的な筆致で描き出します。

添えられたイラストも素晴らしく、五感すべてで「美味い」を追体験できるはず。

旅と食を愛するすべての人におすすめしたい、夢枕獏の魅力が詰まった本です。

次のような人におすすめ

  • 読むだけでお腹が空くような、美味しい文章を堪能したい方
  • まだ見ぬ日本の郷土料理や、旅先での食の楽しみに興味がある方
  • 日常の食事を、もっと豊かで味わい深いものにしたいと考えている方

3. 『純情漂流』 夢枕 獏

おすすめのポイント

若き日の著者が、天竺、ドイツ、アラスカ、ヒマラヤの麓ネパールなどを放浪した旅の記録。

後の傑作『神々の山嶺』の原風景ともいえる、荒々しくも美しい自然と、そこに生きる人々との出会いが瑞々しく綴られます。

貧乏旅行ならではの切実さと、若者らしい思索が胸を打つ青春漂流記。

夢枕獏の創作の原点に触れることができる、ファン必読のエッセイです。

次のような人におすすめ

  • 『神々の山嶺』が好きで、その創作の背景やルーツを知りたい方
  • バックパッカーの旅や、アジアの風景に憧れを抱いている方
  • 青春時代の情熱や、理想と現実の間で揺れ動く心情を描いた作品を読みたい方

4. 『本日も夢見ごこち』 夢枕 獏

おすすめのポイント

作家の日常を覗き見る楽しさに満ちたエッセイ集。

夫婦喧嘩の顛末から、愛してやまない坂東玉三郎の観劇、果ては宇宙怪獣の話まで、興味の赴くままに語られるテーマは変幻自在。

壮大な物語を紡ぎ出す作家の、意外なほど親しみやすい素顔に触れることができます。

夢枕獏という人物そのものに興味を持った初心者におすすめの一冊です。

次のような人におすすめ

  • 偉大な作家の、くすりと笑えるような日常やプライベートな一面を知りたい方
  • 一つのテーマに縛られず、万華鏡のように多彩な話題を楽しみたい方
  • 小説の合間に気軽に読める、軽妙洒脱なエッセイを探している方

5. 『倒れて本望』 夢枕 獏

おすすめのポイント

「好きなことにのめり込み、そのまま倒れたなら本望だ」。

そんな著者の人生哲学がタイトルに込められた、熱き趣味人のエッセイ。

プロレス、格闘技、そして釣りと、その情熱の対象は多岐にわたります。

ただの趣味語りではなく、そこから得た学びや発見が、いかに人生を豊かにするかを教えてくれます。

夢枕獏の「熱」に触れたいなら、まずおすすめしたい本です。

次のような人におすすめ

  • 何かに熱中することの素晴らしさや、趣味を持つことの意味を考えたい方
  • プロレスや格闘技、釣りの世界を、作家の熱い視点から楽しみたい方
  • 仕事や日常に追われ、忘れかけていた「好き」への情熱を取り戻したい方

6. 『あるいは物語による旅の記録 あとがき大全』 夢枕 獏

おすすめのポイント

自作の「あとがき」だけを集めて一冊にしてしまうという前代未聞の試み。

一つ一つの作品が、どのような時代背景や心境のもとで書かれたのか。

その創作の裏側を生々しく知ることができます。

これは単なるあとがき集ではなく、夢枕獏という作家の「覚悟の書」。

物語が生まれる瞬間に立ち会いたい、すべての読者におすすめします。

次のような人におすすめ

  • 夢枕獏の小説を読んだことがあり、その創作の裏側や秘密に興味がある方
  • 作家が自作について語る言葉や、執筆という行為そのものに関心がある方
  • 「あとがき」を読むのが好きで、そこに込められた著者の本音を楽しみたい方

7. 『ガキのころから漫画まんがマンガ』 夢枕 獏

おすすめのポイント

手塚治虫、白土三平、ちばてつや――。

昭和の漫画に熱狂した少年時代を、熱っぽく語る漫画愛に満ちた一冊。

『陰陽師』『餓狼伝』の壮大な物語の源流に、いかに日本の漫画文化が深く影響を与えたかがわかります。

漫画という表現そのものへの深いリスペクトと考察は、漫画好きなら誰もが頷くはず。

世代を超えて楽しめる、おすすめの漫画エッセイです。

次のような人におすすめ

  • 昭和のクラシックな漫画が好きで、当時の熱気を追体験したい方
  • 物語作家のインスピレーションの源泉や、創作のルーツを知りたい方
  • 漫画が持つ力や、その表現の可能性について書かれた本を読みたい方

8. 『本朝無双格闘家列伝』 夢枕 獏

おすすめのポイント

建御雷神、当麻蹶速、海恒世、合沢弥五郎……。

日本の歴史に名を刻んだ「格闘家」たちの実像に迫る歴史エッセイ。

小説家ならではの想像力と、膨大な資料に裏打ちされた考察で、彼らの強さの本質を解き明かします。

『餓狼伝』などの格闘小説のファンはもちろん、歴史好きにもたまらない一冊。

夢枕獏の「強さ」への憧憬が結晶化した本です。

次のような人におすすめ

  • 歴史上の格闘家たちのリアルな強さに興味がある方
  • 『餓狼伝』『獅子の門』など、夢枕獏の格闘小説をより深く楽しみたい方
  • 史実とフィクションが融合した、知的好奇心を刺激する歴史読物が好きな方

9. 『格闘漂流・猛き風に告げよ 私説UWF伝』 夢枕 獏

おすすめのポイント

80年代の格闘技界に革命を起こした伝説のプロレス団体「UWF」。

その熱狂と崩壊の物語を、作家自身が内部に深く関わった者として描く、極めて個人的なノンフィクションです。

ファンとしての愛情と、ジャーナリストとしての冷静な視点が交錯する筆致は圧巻の一言。

日本の格闘技史における一つの「青春」を追体験できる、唯一無二のドキュメントです。

次のような人におすすめ

  • UWFや、前田日明、高田延彦といったレスラーたちの熱狂的なファンだった方
  • プロレスと総合格闘技の歴史的転換点に、作家がどう関わったのかを知りたい方
  • 一つの時代を築き上げた男たちの、栄光と挫折の物語に心を揺さぶられたい方

10. 『平成釣客伝 夢枕獏の釣り紀行』 夢枕 獏

おすすめのポイント

「釣り」は、夢枕獏の文学と人生を語る上で欠かせないテーマ。

本書は、そんな著者の釣りへの深い愛情と哲学が詰まった紀行エッセイです。

狙った魚との知恵比べ、大自然との対峙、そして仲間との交流。

単なる釣りの記録に留まらず、人生の機微や自然への畏敬が、美しい文章で綴られます。

釣りをしない人でも引き込まれる、おすすめの文学的釣りの本です。

次のような人におすすめ

  • 釣りが好きで、その魅力を美しい文章で再確認したい方
  • 大自然の中で過ごす時間の豊かさや、非日常の体験に憧れる方
  • 一つの趣味を深く突き詰めることで見えてくる、人生の哲学に触れたい方

11. 『本日釣り日和 — 釣行大全 海外篇』 夢枕 獏

おすすめのポイント

アンデス川に川スズキを、モンゴルに巨大イトウを、ニュージーランドにマスを、中国大陸に鮎を追う。

釣り竿一本で世界を旅する、スケール感あふれる海外釣行記。

未知の魚と文化に触れる冒険の興奮が、臨場感たっぷりに伝わってきます。

開高健の『オーパ!』に連なる、日本の冒険釣り文学の系譜に位置する傑作。

世界を舞台にした夢枕獏の釣りの旅は、すべての読者の冒険心を刺激します。

次のような人におすすめ

  • 海外での釣りや、秘境への冒険旅行に興味がある方
  • まだ見ぬ巨大魚や、世界の雄大な自然を描いたノンフィクションが好きな方
  • 日常を忘れさせてくれるような、スケールの大きな物語を読みたい方

12. 『夢枕獏の奇想家列伝』 夢枕 獏

おすすめのポイント

玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内。

著者が敬愛してやまない、常識の枠を超えた「奇想家」たちの人生を、独自の視点で熱く語る人物評伝。

彼らの奇妙で愛すべきエピソードを通じて、いかに夢枕獏がその影響を受け、自らの血肉としてきたかがわかります。

知的好奇心を満たしてくれる作品としておすすめです。

次のような人におすすめ

  • 偉人や天才たちの、常識破りな面白いエピソードを知りたい方
  • 夢枕獏の文学的背景や、影響を受けた人物について興味がある方
  • 次に読むべき本を探しており、信頼できる書き手によるブックガイドを求めている方

まとめ:物語の外で出会う、もう一人の夢枕獏

夢枕獏のエッセイの世界を巡る旅、楽しんでいただけたでしょうか。

そこには、小説で描かれるキャラクター以上に強烈な個性と、尽きることのない情熱を持って人生を謳歌する一人の男の姿があります。

格闘家への憧れ、大自然への畏敬、美味いものへの探究心、そして物語を紡ぐことへの覚悟。

エッセイで語られるこれらの想いは、すべてが彼の壮大な物語と地続きです。

今回紹介した本の中から気になる一冊を手に取ってみてください。

きっと、あなたの知る夢枕獏の世界が、より深く、より豊かなものになるはずです。